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1.Costen's syndrome(コステン症候群)

顎関節症の治療は、Annandale T(1887)、Lanz W(1909)、Summa R(1918)、Prentiss HJ(1918)、Pringel J(1918)、Wright WH(1920)などのレポートに見られるように、19世紀の後半から行われていた。

現代医学における顎関節症の概念は、関連痛を研究していた米国の耳鼻咽喉科医Costen JB. が1934年に、"A Syndrome of Ear and Sinus Symptoms Dependent Upon Disturbed Function of the Temporomandibular Joint."というタイトルで発表したレポートで広く認識されるようになったため、欧米では、つい最近まで、顎関節症は「Costen's syndrome(コステン症候群)」と呼ばれていた。

咬合異常が難聴、耳鳴、めまい、耳周辺の痛み、顎関節周辺の圧痛、頭痛、舌痛、舌咽神経痛、開口障害などの原因となるというCostenの仮説に対しては、Shapiro HH, Truex RC(1943)、 Sicher H(1948)などのレポートに見られるように、Costen's syndrome(コステン症候群) という用語が一般的に使われ始めた頃から否定的な見解が見られ、70年以上にわたって様々な研究と論争、治療が行われてきた