3.4‐3 心臓防御反応

《心臓防御反応》
心機能が低下すると、心臓を守ろうとする身体的な反応と精神的な反応が起こる。心臓を守るために必要な反応なので、風邪を引いて、肝機能が低下し、胸部が萎縮して、心臓の可動域が制限を受けただけで、軽い反応が起こる。

《身体的な反応》
心機能が低下すると同時に、足の親指から出ている脾経(図1図2)が虚し、足の親指の関節や中束骨が捻れ、足の甲を中心に筋肉が萎縮し、下肢の可動性が低下する。このとき、足の指から出ている肝経、胃経、胆経、腎経、膀胱経に支配される内臓が機能低下する。同時に他の経絡も、経絡の法則で連鎖して虚するので、体力が低下し、体が重い、だるいなどの症状が出ることがある。しかし、この反応によって、心臓にかかる負担は軽減されます。

《精神的な反応》
精神的には、気持ちが鬱っぽくなったり、やる気がなくなったり、猜疑心が強くなったり、他人と行動をともにするのがいやになったりする。何か気になると、頭から離れなくなり、悪化すると、仕事や日常生活に問題が生じるようになることがある。また、他人が何気なく言った一言が頭から離れなくなることがある。このような精神的な反応で人間関係が悪化し、一人ひっそりしているようになると、心臓に負担がかかることが避けられるので精神的な心臓防御反応と言う。

他方、人間関係が悪化することに対する代償作用として、他人に少しでも非難されるようなことは避けようとする傾向が強くなり、相反する欲求を達成しようとするため、精神的、肉体的努力を限界的にすることが多くなる。

他人の何気なく言った言葉が、自分に対する否定的な評価として感じられる場合、現在の努力を超える努力をすることができないため、相手に対する攻撃的な議論をすることで、自己を正当化しようとする傾向が強くなったり、言った相手を許せないと言う気持ちが長期にわたって続いたりすることがある。

病状が進み、気力や体力が限界を超えると、自己否定の気持ちが強くなり、自殺を考えたり、リストカットをしたりするようになる。

《心臓防御過剰反応》
この反応が強くなり、日常生活に問題が生じるようになると、病状に応じて、鬱病、不安神経症、心臓神経症、パニック障害、対人恐怖症、強迫神経症、赤面症、多汗症などと呼ばれる。

また、交感神経が亢進して、感覚が異常に鋭敏になり、普通の人が感じないレベルの痛みを、耐えがたい痛みとして感じたり、内耳のわずかな機能低下で、普通の人が感じない、めまい、ふわふわ感、吐き気などを感じたり、人前で緊張すると手が震えたりするようになることがある。

これらの病気は、症状に連続性があるだけでなく、心機能を上げることによって、症状が改善するという共通点がある。
(06/01/27)


3.4-1人体を支配する18の経絡 3.4-2経絡の連鎖 3.4-3心臓防御反応 3.4-4心臓防御過剰反応のメカニズム 3.4-5脾経と三焦経

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