3.6 末梢神経の機能低下

硬結があるところの神経が不活性化していることは、赤外線レーザーで治療しているころから分かっていた。硬結にレーザーのプローブを押し当てていると、硬結が溶けたとき、プローブの先がグリッと動く。それが痛いらしく、「先生、どうして最後にグリッとやるんですか」と聞いてくる。プローブをツボに正確に当てると、プローブがあたっているという感覚はない。ツボには、硬結があり、神経が不活性化しているためだ。しばらくすると、硬結が緩み始め、感覚が戻り始める。次の瞬間、硬結が完全に緩むと同時に、感覚が回復し、プローブの先が溶けた硬結を押し分けて動くので痛みが出る。

脾虚で頸椎や胸椎、腰椎、仙椎などが大きく捻れると、同様の現象が起こることがある。例えば、頸椎の椎間板周辺が脾虚で異常に硬くなると、手を支配する神経が圧迫され、手や腕の筋肉が硬くなったり、痛みが出たり、痺れたりする。椎間板のヘルニアで起こると言われる腰痛の多くが、実際には、腰椎の5番周辺が捻れて、筋肉が硬結化し、足の筋肉を支配する神経が圧迫され、肝経が流れる足の筋肉が硬くなって、肝機能低下が起こり、筋肉が萎縮して起こると思われる。

※ 参考;整形外科プライマリケアハンドブック(片田重彦・石黒隆 南江堂)P51より
c.MRIの診断的有用性の疑問
 正常人にMRIを撮影してどの程度の異常があるのだろうか。その研究は15を数える.その全てが正常人の腰痛に5〜81%の椎間板のbulgingを認めている.驚くべきはBoosら(1995)の研究で、椎間板ヘルニアの手術を行った患者と年齢、性、危険因子を一致させた腰痛のない正常人のMRI所見を対比したところ、実に76%に椎間板ヘルニア(63%protrusion,13%extrusion)が発見され、85%に椎間板の変性が発見されたというのである。これではMRI椎間板の所見と腰痛の関連性はほとんどないといってもよい。 
(06/02/01)

心療内科的疾患と脳の可動性TOP3.人体の可動性低下と機能低下>3.6 末梢神経の機能低下

3.1機能 低下の一般理論(仮説) 3.2一次的原因と二次的原因 3.3心療内科 的疾患と頭蓋骨の可動性 3.4経絡と内臓の機能低下 3.5心因性の硬結 3.6末梢神経の機能低下

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