「新種の風邪」
その症状と
治療法「新種の風邪」
に関する
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●肝機能が低下により体が固まってしまう新種の風邪が急激に広がる!!
体に問題がない人は、「少し喉が痛い」とか「少し咳が出る」程度の症状しかありません。ですか、風邪をひいたと思わない人がほとんどです。ところが、慢性系の病気を持った人、捻挫やぎっくり腰を繰り返した人には、さまざまな症状が現れます。例えば、「朝起きると背中が固まってしまっている」とか「医者に行って薬をもらったが、咳が取れない」とか「暑いところで作業すると心臓が苦しくなる」など。慢性痛のある人は、痛みがさらにひどくなったり、他の部位に広がったりします。また慢性病にかかっている人は、症状が悪化します。
目次:
@サマーランドで心臓が苦しくなる
A朝起きると背中が固まってしまっている
B軽い風邪なのに、薬を飲んでも咳が取れない
C腰痛で通院しているうちにどんどん悪化
D熱、腹痛、頭痛が1週間以上取れない
E腰が痛くて寝たきり状態
F冷房病@サマーランドで心臓が苦しくなる
7月も終わりに近い暑い夏の日、8歳の息子健太郎と6歳の娘はるかを連れて、サマーランドに出かけた。プールで3時間ほど遊んでから、コーヒーカップに乗り、健太郎がカップをグルグルと高速でまわすと、とたんに気分が悪くなり吐き気がしてきた。チューリップに乗るとさらに気分が悪くなり、心臓も少し苦しくなってきた。
脈を見ると、肝経と心経が極度に詰まっていたのでそこに気を流してみた。気分が良くなってきたので、スペースシャトルに乗ったのが大間違い、シャトルが動き始めると、たちまち気分が悪くなり、大きく左右に揺れだすと胃がむかむかして心臓が苦しくなってきた。左手の心経と肝経に必死で気を流し、硬くなってきた左胸を緩めようとしたが、膝がしっかりロックされ、体が上下にひっくり返された状態でどうにもならない。シャトルが降りて止まったとき、「死なずにすんだ・・・」と本気で思ってしまった。
家に帰って体を詳細にチェックしてみると、左半身がよじれてしまい、左側の肋骨と肋骨間の筋肉が縮んで硬くなっていた。特に肋骨の4、5番の体中央に近い部分が極端に硬くなっていた為、心臓に問題を起こしたものと思われた。背中側も、心臓病患者に特有の硬結が肩甲骨の周りにできていた。治療してみて始めて壊れ方のすさまじさに気がついた。治しても治しても、下から硬結が浮かび上がってきて、6日目になっても、暑い所や冷房が効いている所に行くと心臓が苦しくなった。
最後の決め手は、自分の手の届かない肩甲骨の間の硬結だった。これを溶かすと症状はすべて消えた。おまけにこれがヒントになって冷房病が簡単に治せるようになった。これは天が与えた試練だったのかもしれない。
A朝起きると背中が固まってしまっている
30代半ばの男性。今年(平成12年)の2月から、「朝起きると背中が固まってしまっている」という症状があり、病院に行ったが、どこに行っても、「まったく正常で、悪いところはありません」と言われるばかり。それでもしつこく行くと「診療内科に行って下さい」と言われてしまった。診療内科に行っても、精神安定剤を出されるだけなので、以前慢性の胃痛を治してもらった私のところに来たのだと言う。
脈を診ると、肝経と胃経が著しく詰まっていて、背中を触ってみると、本人の言うとおり、背中が固まっていたので、「背中が固まっていますね」と言うと、「やっぱり固まっていたんですね」と嬉しそうに答えた。肝経と胃経に気を流し、硬くなった背中を溶かしてやると、「本当に楽になりました」と嬉しそうにお礼を言って帰って行った。
B軽い風邪なのに、薬を飲んでも咳が取れない
40歳くらいの男性。「風邪をひいたらしく、咳が取れません。ほかに症状はないのだけれど、とてもしつこい咳で、夜通し出るので眠れません。医者に行って、薬を飲んだがまったく効かないんです。」と言う。
脈を診ると、この風邪特有の「肝経と胃経が詰まっている」という症状があり、さらに左手の親指から肩に伸びる肺経の通る筋肉がガチガチに固まっていた。いつものように肝経と胃経を流し、肺経の流れる筋肉を緩めると、咳はほとんど出なくなった。翌週来たとき、「おかげで夜眠れるようになりました」と大喜びだった。
C腰痛で通院しているうちにどんどん悪化
「腰が痛いんですが、お医者さんに通っているうちにどんどん悪化してしまいます。何時でもいいから今日診てもらいたいんですが。」と言う電話が入った。「では10時に来てください」と言うと「はい、分かりました」。その患者さんは、聞いて見ると看護婦さん。3年前にやったぎっくり腰が再発したと言う。
肝経と左足の胃経に加えて、ぎっくり腰をやったところがガチガチに固まっていた。肝経と胃経に気を流し、ぎっくり腰を起こしている側の大腸経に気を流してから、ガチガチに固まっている膀胱経と胆経を溶かすと一発で治ってしまった。
D熱、腹痛、頭痛が1週間以上取れない
知り合いの看護婦さんから、「娘が風邪で熱を出し、1週間ほど取れないんです。頭痛がひどくて、お腹も痛いみたいで。今回は本人が先生のところに行きたいと言っていますので、空いている時間はないでしょうか?」と電話があった。顔がやつれ、フラフラの状態でやってきたのは中学生のお嬢さん。診察してみると、全身がよじれた状態で固まっていた。
「風邪の症状は、体がねじれることによって生じ、そのねじれを取れば、前回のように症状はたちどころに消えてしまうのですが、今回のようにねじれた状態で固まってしまうと、治すのは簡単ではありません。」と言い訳してから治療を始めた。2時間近くかかったが、治療が終わると症状はすべて消え、顔色も普通の状態に戻り、元気に帰って行った。
E腰が痛くて寝たきり状態
1歳と4歳の子供を持つ主婦。電話帳に「難病専門」と書いてあるのを見て、電話をかけてきたようだった。「去年の10月ごろから腰が痛くて、整形外科に通ったが、効果がないので、整体、鍼、気功、金療法など色々やってみたのだが、何の効果もありません」と言う。「どこに行ったらいいのか分からなくなって、お電話しました(難病専門と書いてあったので)。気功整体というのにも行ったことがありますが、何の効果もありませんでした。本当に直るんでしょうか」「同じ気功整体でもレベルが違いますから」と言うようなやり取りがあり、試しに治療を受けてみようと言うことになった。
脈を見ると十二経絡すべてが詰まっていて、体を触ってみると、全身が固まり、お腹がペチャンコになり、内臓も固まっていた。「これはひどいですね。普通の人なら、これだけ壊れてしまうと、体がだるくて何にもできませんよ。」と言うと「だるいのはまだ良いのですが、痛いのはどうにもなりません。寝ていると痛みはないのですが、立って10分もするとズキンズキン痛むので、ほとんど寝たきりの状態です。子供を幼稚園に連れてくのがつらくて。痛みだけ取れれば、あとは我慢できるので、痛みを取ってください」と言う。足に気を流して、痛みに変化があるかどうか聞くと「何の変化もありません。いつもそうなんです。治療は横になった状態でするので、治療が終わって、楽になったと喜んでいると、帰る途中10分するかしないうちに、また痛くなってしまうんです」と言う。
「こいつは困った」と思った。私のところにくる患者の7割方は、治療して体に変化を与えた場合、「楽になった」とか「体が暖かくなった」とか「足が軽くなった」などの変化を直ちに感じるのだが、変化をまったく感じない人が3割ほどいる。変化を感じる人は1回で治らなくても、もう1度来てくれるが、変化を感じない人は、2度来ないケースが多い。今回のように紹介でない場合は、2度目はないと思ったほうが間違いない。
そこで「ぎっくり腰のような普通の腰痛なら、1、2回で直るのですが、貴方の場合は、壊れたものが、肝機能が低下したために、筋肉が硬くなり固まってしまっています。症状に変化が起こるのに3回ほど治療が必要だと思います」と言うと、「体が固まっているというのが分かりません。お医者さんは骨髄が神経を圧迫するために、痛みが出ると言っているんですが」と言う。「そのお医者さんはなぜ痛みが出るのか分かっていません。痛みは筋肉が硬くなったため、体を動かしたとき引きつられて起こるのです。10分して痛みが起こると言うなら、治療が終わってから15分待ってから、帰ってください。
10日ほどして、この患者からまた電話があって、「また診て欲しいのですけど」と言う。「治療の結果はどうですか」と尋ねると、「八王子駅までは大丈夫だったのですが、隣の西八王子駅で降りようとしたら、いつもと同じで、痛みが出てしまいました。どうしても3回かかるのですか」と言う。「ぎっくり腰は普通1、2回で治るのですが、貴方の場合は、全身が固まってしまっているので症状に変化が起きるだけで、3回は必要だと思います。運がよければ2回で痛みが取れると言うこともなくはありませんが。やってみなければ、分かりません。」
2度目の診察をしてみると、肝臓が動き、全身が柔らかくなり始めていたが、痛みのある足の膀胱経がまだガチガチに固まっていた。今回はこの部分を集中的に治療してみた。翌週来たときに、「最初の2日間は痛みが取れ、幼稚園に子供を連れていくときも、痛くなりそうなのですが、痛くなりませんでした。ところが3日目に一度痛くなると、後は前とまったく同じでした。」
この人は現在治療中。
F冷房病
[冷え性の治療]
都内から八王子まで1年間ほど通ってきてくれた患者さんがいた。年齢は50歳になるかならないか女性で、「夏でもホカロンがないと寝られないくらいの冷え性ですが、治りますか」と最初の問い合わがあった。 「冷え性の治療は得意です。冬になるとお風呂に入っても足が暖まらないという人も診たことがありますが、低血圧と冷え性が同時に治っています。」と答えると、「お友達の女性も良くなっているようなのでお願いします。」と言うことになった。
[経過]
治療は8月の始め頃始まったが、10月になって、「去年とは全く違います。去年は今頃になるとコタツを出さないと寒くてどうにもならなかったのですが、今年は大丈夫です。」
[次々治る症状]
この女性は、自律心経失調症のかたまりみたいな人で、肩こり、腰痛、膝痛、花粉症など色々問題があったが、次から次へと治って行き、翌年の7月には毎年大学病院で切っていた膣のポリープまで治ってしまった。そして約1年が経過した頃、「実は極度の冷房病で、八王子に来るとき乗ってくる電車の冷房で困っています。夏場は冷房の効いたデパートなどにはなるべく行かないようにし、会社の会議などの時はセーターを着込こんで... 何とかならないでしょうか」
[冷房病治療]
冷房病というのは、「肺経に属する肌が寒さで縮むと、肺の機能が低下し、連動して腎の機能が低下し、臍を中心にお腹が縮んで起こる」と考えられるので、手の肺経と胸部、足の脾経を治療した。脾経に問題が起こると、肋骨の間隔が縮まり、ときには肋骨が癒着したような状態になって、肺の機能を低下させてしまう。とくにこの女性の場合、親指が外反母趾状になっていたので、脾経に問題があるのは明らかだった。
[二度目の治療]
<経過>
「治療の効果は出ていますか」と効くと、「まだ1回しかやってないせいだと思うのですが、電車に乗ったらすぐ苦しくなって...」「そんなにすぐ変化が起こるんですか。」
<冷房をかけてみる>
その場で、冷房をかけてみると、1,2分でお腹が急激に縮み出した。その激しい変化に「これは何だ!!」とびっくりしてしまった。胸部も同時に硬くなっていた。
<心臓だ>
過去に治療した、わけのわからない発作性の難病は、すべて心臓が関係していたので「これは心臓だ」と直感した。「心臓の可動域がわずかに縮小すると、瞬時に脾経が虚し、足から発する腎経、肝経、胃経、胆経、膀胱経が締め上げられ、連動して手から出ている経絡もすべてダウンし、内臓の機能が瞬時に低下する。すると心臓にかかる負担が一挙に軽減され、心臓は守られる。」これは心臓防御反応と呼ぶべき現象で、反応の軽いものは、風邪を引いただけでも起こるが、今回のように激しい反応は、過去に捻挫や骨折などをして、体がねじれ、心臓の可動域が大きく狭められている人に限られる。
<仮説>
冷房病は、
@皮膚が冷気にさらされて、硬くなると肺の機能が低下する、
Aこの女性のように、胸部が元々萎縮している人は、肺の機能が低下したときに起こる、腎経の低下が激しい(腎経は胸の中心線の両側を走っているので)
B連動して肝経が虚す(経絡の法則)C心臓が連動して虚す(経絡の法則)
D脾経が連動して虚す(経絡の法則)
E連動して再び肺経が虚し
F「肺経→腎経→肝経→心経→脾経→肺経」のループが完成し、スパイラル的に内臓が萎縮し、機能が低下して行く。
<治療>
@手の小指から発する心経上の硬結を緩める
A手の中指から発する心包上の硬結を緩める
B肋骨の可動性に問題を起こしている硬結を緩める
C心兪を緩める
D心臓の可動域を制限している背部の硬結を緩める
を基本に心臓の治療を行った。
<結果>
翌週来たときには、電車の冷房があまり苦にならない程度まで改善した。