平成のカラオケ健康法・三


 

●第三章  スポーツの問題

1. テニス
2. 指圧には限界がある
3. 按摩は奥が深い
4. 肋間神経痛
5. 按摩の限界
6. 電気針で痛みを軽減
7. 肋間神経痛は按摩で治る
8. 膝の痛みが取れない!
9. スキーを始める
10.ビデオに撮られたのが問題の始まり!
11. 車を買う!
12. 腰に筋肉がつくが、スキーは上達しない!
13. 5年目は滑走日数60日!
14. 足の感覚がおかしくなる!



 

●1.テニス●

 私は痩せているので、学生時代から体を鍛えたいという願望はあった。
前回のジョッギングの失敗から「スポーツは体に悪い」とは思ったが、「今のうちに鍛えておかなければ、年を取って問題が起こる」と思われた。
たまたま、生徒の一人がテニススクールをしていたので、そこにお世話になることにした。
最初の3ヶ月は、昼間ママさんたちと一緒にグループレッスンを受けたが、どうしてもシングルスをしたかったので、個人レッスンを受けることにした。
フォアハンドでコーチと打ち合うのだが、コート全面を使うと私がボールについていけないので、コート半面だけで練習した。
コート全面を使って打ち合わなければ、シングルスなんかできっこないので、私は一日おきに5キロ走ることにした。
1ヶ月で足はパンパンになってしまった。

 

●2指圧には限界がある

 アパートから毎日4キロ歩かなければならないし、テニスの練習はやめたくないので、この前の足の調整法はできなかった。
そこでとりあえず、この前お世話になった指圧の先生のところにお伺いした。
かなりよくなったが、数回通い、特別料金を払っても、かなりの問題が残っていた。

 

●3.按摩は奥が深い●

 近くの本屋さんで売っていた鍼灸の本を読むと「指圧というのは江戸時代の民間療法とカイロプラクティスが明治時代に一緒になってできたもので、按摩の方が歴史も遥かに古く多彩な技術がある」と書いてあり、実際に色々な技術が紹介されていた。
指圧については子供の頃からテレビなどで何度も見ていて、何となく安心感があったが、按摩というと何か時代がった古めかしいもののような気がして、やってもらおうという気には一度もならなかった。しかし、この本は筑波大学の有名な先生が書いたものだったので、信用して、電話帳で按摩を売り物にしているところを探して、マッサージを受けてみた。すると指圧の先生がどうにもならなかった筋肉をたった1回で簡単に緩めてしまった。
これ以後、スポーツをして、筋肉が硬くなるとこの先生に見てもらった。月2回ぐらいの割合で、10年ほどお世話になったと思う。
この間は不思議なことに、「スポーツをすると筋肉が硬くなる」ことに、何の疑問も持っていなかった。

 

●4.肋間神経痛●

 30代の半ば、ゴルフに夢中になっている、時期があった。
毎朝、毎晩素振りをし、週4回ほど打ちっ放しに行き、月2回はショートコース、月1回は桜ヶ丘にある外人専用のコースでゴルフをやっていた。
数ヶ月ほどすると、右肩の肩胛骨の背骨の側に鈍痛がするようになった。
例のマッサージの先生のところに週二回ぐらいのペースで通ったが全くよくならなかった。
生徒の一人に、ゴルフに夢中になっている人がいて、同じ場所に、同じ痛みが起こったことがあり、医者に行ったら、「肋間神経痛なので治らない」と言われたと話してくれた。
そこで家にジェットバスを作って、毎日入ったら治ったそうである。



●5.按摩の限界●


 例のマッサージの先生のところに、週2ペースで2ヶ月通っても、一向によくならなかった。
先生は「もっと本格的に壊れないとどこを治療していいのか分からない」と言い出した。
私はその言葉を鵜呑みにして、むちゃくちゃな練習をすると、鈍痛がちょっと体を動かしてもズッキンズッキンする痛みに変わった。
これで完全に治してもらえると思ってマッサージを受けに入ったが、ズッキンズッキンする痛みがそのまま残ることになった。
ゴルフの練習が出来ないだけでなく、不眠症が続くようになった。

 

●6.電気針で痛みを軽減●

 ETSに来る珈琲屋さんが、「近所に針をやっているところがあって、評判がいい」というので、試しに行ってみた。
ズッキンズッキンする痛みは元の鈍痛に戻ったが、それ以上はよくならなかった。
有名な「10円玉療法」の著者のところにも行ってみた。
検査の仕方には、感心したが、治療は整骨院にはどこにでもある電気の治療器を使って治療するだけで、他に患者さんも見あたらないので、1度で見切りをつけた。

 

●7.肋間神経痛は按摩で治る●

 色々な所に行ったが、結局電気針で治療した以上にはならなかった。
肩も凝っていたので、2、3ヶ月ほどたってから、また例のマッサージの先生のところに行った。
今度は、鈍痛があるところを、指で押さえて示し、その周りを徹底的にマッサージしてもらうと、一度で治ってしまった。
結局、肋間が痛んだのは、肋骨に付随している筋肉が極度に凝ったため起こったのだが、凝った筋肉が肋骨の間や内側にあったため、治療が困難だったのだ。
この治療困難な痛みをお医者さんは「肋間神経痛」と呼ぶのである。

 

●8.膝の痛みが取れない!●

 私が10年通ったマッサージの先生は、職人気質の人で1回2時間かけて、筋肉が緩むまで徹底的にマッサージしてくれた。それで、軽度の40肩やぎっくり腰は、治してしまった。
しかし関西系のマッサージ師と比べると、足のマッサージに物足りないものがあった。
母も私の薦めで月1回ぐらいはこのマッサージの先生にかかるようになっていた。
ある時、膝が痛み出し、何回マッサージを受けても治らなかった。そこで母は、整形外科に行って診てもらったが、原因が分からず、大きな病院を紹介された。
膝の内部を内視鏡で検査するという。
私は、まだ膝を触って問題をつきとめられるレベルには達していなかったが、母の膝の痛みは、年齢によって筋肉が硬くなったことによって、起こった可能性が高いと思われたので、他の東洋医学的な治療を勧めた。
結局、後に紹介する元徳院もナチュレの先生も母の膝は治すことが出来ず、私の反対を押し切って、膝の内視鏡による検査を受けた。
結果は、「膝の内部はとてもきれいで、何の問題もない」ということだったが、そのときドリルで膝に穴をあけたのが仇になって、痛みはさらに増し、歩行に支障が起こるようになった。
数年後に起こった胃の問題は、この検査で受けた膝のダメージが原因と思われる。
今になって分かるのは、膝には腰の歪みが現れるのだが、腰よりも遥かに細い膝に全体重が掛かるので、壊れやすく、いったん壊れると固定してしまい、痛みもなかなか取れない。
膝と腰が歪むと内蔵の機能が低下し、数年しないうちに老化が進むことになる。
治療は足首、膝、腰だけではなく、内臓も同時に治療しなければならないケースが多いが、この原理が分かっている治療者が少ない。
結局、体が縮小均衡して、筋肉のバランスがとれ、痛みがなくなるまで待つことになる。
体が縮小するのと同時に、内蔵を支える筋肉も縮小し、内蔵の可動性が悪くなり、機能が低下するため、老化が進むことになる。

 

●9.スキーを始める●

 十年来の友人が白樺湖の近くに別荘を建てたのがきっかけで、スキーを始めることになった。
高校生の時にスキーを2、3度やったことがあったのが、災いして、最初からシュテムボーゲンくらいのレベルで滑れた。
全く初めてやった友人夫婦は、立っているのもやっとの状態だったので、「僕はスキーに才能があったのだ」と勘違いしてしまった。
2年目はスキーのレッスンビデオを繰り返し見て、イメージトレーニングをし、シーズンの終わりには、本人はビデオ道理のウエーデルンが出来ているつもりだった。
3年目になると、正月などは、外人の先生や生徒を引き連れ、友人の別荘に1週間ほど泊まり、みんなでスキーをするようになった。
その頃、生徒の一人に、スキーに夢中になっている、石森さんという外資系社員がいた。
彼はいつも制動型のウエーデルンをゆっくりゆっくりやっていた。
私は彼と一緒に滑ることが多く、自分では彼と同じようにウエーデルンをやっているつもりだった

 

●10.ビデオに撮られたのが問題の始まり!●

 ある時石森さんが「自分の滑っているところをビデオで、取ってくれませんか」と言ってきた。
快く承諾して、彼が滑るのをビデオに取ると、「今度は、僕が先生が滑るのを取りましょう」と言ってくれた。
これが問題の始まりだった。
別荘でビデオをみんなで見た。
私は鏡張りの部屋に入れられたガマガエルのように、顔から汗が噴き出した。
石森さんはいつも見るようにウエーデルンをしているのだが、私のはウエーデルンとは似ても似つかないものだった。
私はすぐにスキーの個人レッスンを受け始めた。
この年は3月の終わりまで20日ほど練習し、相当上達したと思ったので、最後にビデオに撮ってみると、何の変わりもなかった

 

●11.車を買う!●

 シーズンが終わると、米国製のスキーのトレーニングマシーンを買い込んで練習し、翌シーズンは11月から練習を始めた。
「40代に入ってしまったので、若い人の倍は練習しないと上達しないだろう。
車を買って、中央高速を飛ばせば、白樺湖まで2時間しかからないので、日帰りスキーで回数が稼げる」と思って、車を買うことにした。
普通だったら四駆を買うのだろうが、高速道路を快適に飛ばすことを考えて、トヨタのマーク2にABSとリトラクションコントロールにつけてもらった。
また冬の間はスタットレスタイヤをはきっぱなしにした。
これは正解だった。
雪道でも友達の四駆と同程度の安定性を見せた。
高速のカーブでは130キロを越えるとサスペンションが柔らかすぎると言う問題はあった。

 

●12.腰に筋肉がつくが、スキーは上達しない!●

 スキーは足は疲れるが、実に爽快なスポーツだった。
4年目は車も買ったので毎週スキーに行った。
個人レッスンも3回に1度は受けるようにした。
「滑りがだいぶ変わったな」と思ったので、正月も半ば過ぎに、ビデオを撮ってもらって見ると、滑りは全く変わっていなかった。
3月に入ると、雪も重くなり、スキーはますます回らなくなった。
ビデオを撮ってみるとスキーは下手になっていた。
足は疲れ、がたがたになり、スキーの爽快さなどどこにもなっかった。
スキーに行くごとに、例のマッサージさんの所に行かなければならなかった。
スキーに行った日にマッサージを受けると、そのときは気持ちがいいのだが、翌日筋肉が硬くなってしまうことが多いので、2日ほどおいてからマッサージを受けるようにした。
気がつくと足と腰には筋肉がついて、ズボンを買い換えなければならなかった。

 

●13.5年目は滑走日数60日!●

 私はスキーの理論書を読んで、上下動を使った切れるスキーを目指して、4年間がんばったが、結果は惨憺たるものだった。
この頃になると、石森さんは、中程度のこぶなら、両足をぴったりつけたまま、全く乱れず、華麗に滑っていた。
その辺のインストラクターよりはるかに上手に見えた。
私は自分の練習法と石森さんの練習法を比較してみた。
最初の頃、石森さんは決して急なスロープは滑らなかった。
いつも初中級レベルのスロープを繰り返し練習していた。
彼のアドバイスの一つに「腰は常に谷に向いていて絶対に回してはいけない」というのがあった。
私はこのアドバイスを守ってやっているつもりで、ビデオを見でチェックすると、腰はしっかり回っていた。
石森さんは、上下動は使わず踏み変えターンで回っていたが、両スキーがぴったりくっついているので、踏み変えターンで回っているようには見えなかった。
そこで、私のような初心者は@絶対に腰を回さない
A自分の動きが滑ってチェックできるような10度前後のやさしいスロープで練習する。(難しいスロープでバランスを崩して滑ると、間違った滑走姿勢が身についてしまって取れなくなる)
B上下動を使うとバランスを崩したり、腰を回したりするのが分からなくなるので、1度軽く立ち上がって、正しいバランスを確認してからターンにはいる
Cターンでは決してスキーを回そうとせず、スキーの前を押さえて自然にスキーが回るのを待つ
Dターンに入る前に出来るだけ早く山足に体重を移し、片足でターンするという5原則を守らなければならないという結論に達した。
この練習法は2月の終わりまではかなりうまく行っているように思われたが、3月になると雪も重くなり、スキーは思うように回らなくなった。4月になると近くのスキー場に雪がなくなるので、日本海側まで遠征をした。
5月の連休もスキーで過ごし、6月は館山で滑った。
滑走日数はついに60日に達した。

 

●14.足の感覚がおかしくなる!●

 その頃、スキー靴を履くと右足に不快感を感じた。
しかし靴を脱ぐと元に戻った。
ところがこの年は7月になってスキーをやめても、右足に不快感が残るようになった。
例のマッサージさんに何回行っても治らなかった。
そして「これは足の骨が曲がってしまっているので治りません」と宣言されてしまっ
た。

 


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