気功整体根治療術の手引き

written by 渡辺東洋医学研究所

気はどこで作られるのか?


気の源泉は心臓です。
心臓は血液を送り出す運動とともに、それ自体が揺れ動いています。
自動車のエンジンがピストン運動をしながら、同時に激しく揺れ動こうとしているのと似ています。
この揺れが後頭部にある頚椎の一番に伝わり、脊柱を経て、東洋医学で言う五臓六腑(肝、心、脾、肺、腎、胆、小腸、胃、大腸、膀胱)に伝えられます。

これらの臓器は、この揺れに呼応して、一種の自動運動をしています。この自動運動をしている状態を臓器に気が流れていると言います。

たとえば、肺は呼吸運動のほかに、体の縦方向を軸として、左右に回転振動をしています。
肺が結核などで病んで胸膜が癒着し、この回転振動運動がとまると肺経の流れが止まり、手の親指と肩の間にある肺経に支配される筋肉や骨が硬くなってしまいます。

80歳の女性の例ですが、腰が痛いために二ヶ月ほど痛み止めを飲んだら、歩行に問題が生じたケースがありました。
胃の部分を触診すると、自動運動が止まっているだけでなく、胃は小さく固まっていました。
胃経(図1図2図3)の支配する足の筋肉の部分は、気が止まって、硬くなり、萎縮して、溝のようになっていました。

胃経の気の流れが正常のときには、胃の自動運動に連動して、足の筋肉にも、もわもわとした一種の波動が生じ、筋肉も柔らかく膨らんでいます。

脳は動いていないと言う人がいるかもしれませんが、もわもわとした一種の振動運動をしています。