《心臓防御反応》
心電図に問題が生じないようなレベルの心機能の低下でも、自律神経の失調が起こります。
心機能が低下すると、心臓を守ろうとする身体的な反応と精神的な反応が起こります。
《身体的な反応》
心機能が低下すると同時に、足の親指から出ている脾経(図1、図2)が虚し、足の甲を中心に筋肉が萎縮し、下肢の可動性が低下します。このとき、足の指から出ている肝経、胃経、胆経、腎経、膀胱経に支配される内臓が機能低下します。同時に他の経絡も、経絡の法則で連鎖して虚するので、体力が低下し、体が重い、だるいなどの症状が出ることがあります。しかし、この反応によって、心臓にかかる負担は軽減されます。
《精神的な反応》
精神的には、気持ちが鬱っぽくなったり、やる気がなくなったり、猜疑心が強くなったり、他人と行動をともにするのがいやになったりします。何か気になると、頭から離れなくなり、悪化すると、仕事や日常生活に問題が生じるようになることがあります。また、他人が何気なく言った一言が頭から離れなくなることがあります。このような精神的な反応で人間関係が悪化し、一人ひっそりしているようになると、心臓に負担がかかることが避けられます。
他方、人間関係が悪化することに対する代償反応として、他人に少しでも非難されるようなことは避けようとする傾向が強くなり、相反する欲求を達成しようとするため、精神的、肉体的努力を限界に近く強いられることが多くなります。
他人の何気なく言った言葉が、自分に対する否定的な評価として感じられる場合、現在の努力を超える努力をすることができないため、相手に対する攻撃的な議論をすることで、自己を正当化しようとする傾向が強くなったり、言った相手を許せないと言う気持ちが長期にわたって続いたりすることがあります。
病状が進み、気力や体力が限界を超えると、「死ねば、この苦しさから逃れられる」という気持ちが強くなり、自殺を考えたり、リストカットをしたりするようになります。
《病的な反応》
上記の反応は、心臓を守るために必要な反応なので、風邪を引いただけで、軽い反応が起こります。
この反応が強くなり、日常生活に問題が生じるようになると、病状に応じて、鬱病、不安神経症、心臓神経症、パニック障害、対人恐怖症、強迫神経症、赤面症、多汗症などと呼ばれます。
また、感覚が異常に鋭敏になり、動悸や普通の人が感じないレベルの痛みを感じたり、内耳のわずかな機能低下で、普通の人が感じない、めまい、ふわふわ感、吐き気などを感じたり、人前で緊張すると手が震えたりするようになることがあります。
これらの病気は、症状に連続性があるだけでなく、心機能を上げることによって、症状が改善するという共通点があります。
《心臓強化反応と感覚の鋭敏化》
心機能が低下すると、交感神経が亢進して、アドレナリンが分泌され、心筋収縮力の上昇 、心臓血管の拡張など(※末梢血管は収縮)の心臓強化反応が起こります。また、感覚器官の感度の上昇
が起こり、感覚が鋭敏になります。そのため、普通感じない痛みやめまい、ふわふわ感、吐き気などを感じるようになることがあります。
《原因》
心臓は、血液を送り出すポンプ運動以外に、心臓自体が揺れている。この揺れが以下のような原因で、小さくなると、心臓の機能低下が起こります。
(1)肝機能低下により、胸部が萎縮し、心臓の可動域が制限されると、心機能の低下が起こります。
(2)小指の骨折、突き指や手首の捻挫で、小指から出ている心経と呼ばれる経絡に支配される筋肉や関節、骨の可動性が低下し、連鎖して心臓の揺れが小さくなります。
(3)顔面や後頭部を打つと、顔面や後頭部の萎縮と可動性の低下に連鎖して、胸部の萎縮や可動性の低下が起こり、心臓の揺れが小さくなります。
参考:西洋医学的治療法と東洋医学的治療法の長短