気と腎、肝


肝臓や腎臓は余裕がある臓器と言われ、例えば、腎の機能が70%低下しても、症状が出ないため、問題が生じたときには、「透析の準備をするように」と言われる状態になっていることも少なくありません。

医学的に正常な範囲での内臓の機能低下は、東洋医学の脈診という診断法で、確認することができます。

腎機能が低下すると、骨や関節が硬くなるとともに、血管が脆くなります。また、腹部が臍の左右を中心に萎縮し、小腸を初めとする内臓全般の機能低下が起こります。

腎機能の低下に連鎖して、肝機能の低下が起こり、筋肉の萎縮が起こります。腎機能の低下による骨の萎縮は、肝機能の低下による筋肉の萎縮に比べると、わずかなので、関節が捻れながら縮んで、バランスが取られます。

また、腎機能が上がると、骨や関節が緩むとともに、肝機能が連鎖して上がり、筋肉が緩んできます。筋肉の緩みの方が大きいので、関節の捻れが元に戻り、バランスが取られます。

このように腎臓や肝臓の機能の変化で、体が縮んだり、広がったりするのは、日周期と年周期で起こっています。

気温が一番低い四時頃が体が最も縮んでいます。気温が上がるにしたがって、皮膚や筋肉、関節、骨、内臓など、全ての臓器や組織がモワモワ動きながら広がって行きます。

この状態が、気が全身に流れている正常な状態です。怪我や病気、加齢などで、臓器や組織に硬結が生じると、不可動の部分が生じるため、この運動がスムーズに行かなくなります。

目が覚めて、交感神経が働くようになると、臓器や組織の活動が活発になるので、モワモワ運動が強くなり、体はさらに広がって行きます。

夕方になり、気温が下がると、体は縮み始め、交感神経が働かない睡眠中は、さらに縮んで行きます。

夏は、冬より体が広がった状態で、モワモワ縮んだり、広がったりする運動を繰り返し、冬は夏より縮んだ状態で、モワモワ運動を繰り返します。

過去に怪我をした人は、移行期の春や秋に、体がスムーズに変化しないため、体調に異変が生じる人がいます。

腎機能が変化する要因の一つは、気温の変化です。気温が下がると皮膚が硬くなり、肺の機能が低下します。肺の機能が低下すると、経絡の連鎖の法則に従って、腎の機能が低下します。気温が上がると、皮膚の可動性が上がり、肺の機能、腎の機能、肝臓の機能の順で上がり、体が広がって行きます。


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