鼻風邪と自律神経失調症



風邪の症状がない》
いわゆる鼻風邪と言われるものが自律神経失調症を起こすのですが、この事実はあまり知られていません。

その最大の理由は、ほとんどの人が風邪を引いていると思われますが、引いていることに気がつかない場合がほとんどだからす。

脈を診ると「風邪を引いていない」と断言する人全員が、風邪を引いているという人と全く同じパターンで体が壊れています。例えば、先月はほとんどの患者さんが腎虚の脈をしていたのに、今月に入ったら、ほとんどの患者さんが肝虚の脈をしているというような状況です。

しかし、肺の機能が強く、肺経の支配する喉や鼻に問題が生じにくい人は、はっきりした風邪の症状がありません。

しかし、疲れやすくなっていることを認める人は多いです。

発症のプロセス
捻挫や骨折、突き指、打撲などを繰り返してした人には、いろいろな症状が出てきます。

風邪を引くと腎機能や肝機能が落ちます。

腎機能が低下すると骨や肋骨が硬くなり、肝機能が落ちると筋肉や内臓が萎縮します。

胸部が萎縮したとき、肋骨が胸の中央でロックするとその両脇を流れている腎経がダウンします。

すると経絡の法則によって肝機能が落ち、胸部が萎縮して、肋骨のロックがさらにひどくなり、腎経がさらにダウンします。

また、腎経→肝経→心経→脾経→肺経→腎経→肝経→という経絡の連鎖反応が起こることも多いです。

この悪循環が繰り返されると、筋肉や肝臓や腎臓などの内臓が萎縮して、関節部分が捻れながら体全体が縮んで行きます。

胃や腸が萎縮して、可動性が悪化すると、消化機能が低下します。

腎臓が萎縮して、可動性が悪化すると、機能低下が起こり、血圧の異常を招くことがあります。腎臓が体内の水分の量をコントロールしているからです。

連動して頭蓋骨が萎縮し、後頭部がロックすると、めまい、息切れなどが起こるようになります。微熱や高熱が続いて、取れないこともあります。

肺の機能が低下すると、咳が取れない、喉の痛みが取れないなどの風邪の症状や、何もしていないのに痣ができる、原因不明の湿疹ができるなどの皮膚症状がでることがあります。

頸椎や腰椎、仙椎などが萎縮して、椎間板から出ている神経が圧迫されると、手足がしびれることがあります。

このような状態になる人は、それ以前に捻挫や骨折などの外傷や成長期に高熱を出すなどして、内臓機能が低下している場合がほとんどです。捻挫や骨折をすると、痛みが消えても、硬結と呼ばれる筋肉の硬くなったものが残っています。風邪を引いたとき、この硬くなった部分がスムーズに萎縮しないで、関節がロックし、風邪が治っても、元に戻らなくなります。そのため、風邪を引くごとに、体が少しずつ捻れて行き、突然朝起きたら問題が生じたとか、風邪を引いたら問題が生じ、病院に行っても、問題が解決できなくなります。

成長期に高熱を出すと、肝機能の低下で、体が萎縮した状態のままになることがあります。肝機能や腎機能は低下していますが、医学的に正常な状態で、一応健康という人が多いのですが、風邪など引いて、腎機能や肝機能が低下すると、余力がないので、問題が生じやすくなります。

胸部の萎縮と鬱的症状
肝機能低下で、胸部が萎縮し、心臓の可動域に制限が起こると、心臓を守るための肉体的な反応と精神的な反応が起こります。

肉体的には、足の親指からでている脾経が虚し、肝経、胃経、胆経、腎経、膀胱経など、足から出て内臓を支配する経絡を締め上げ、内臓の機能低下を起こします。このため、内臓が弱く、疲れやすいなどの体質になりますが、無理ができないので、心臓に負担がかからなくなります。成長期に脾経が著しく虚すると、外反母趾になることが多いです。

精神的な面では、人と話すのが億劫、一人でいることを好む、何か気になると頭から離れない、友達が何気なく言った一言が気になり頭から離れない、人の言うことが信じられないなどの傾向が強くなり、人間関係が悪化します。このため、離婚してしまうカップルも多いです。本人は自分が問題を起こしているのに気が付かないのが特徴です。

人間関係を悪化させる傾向の代償作用として、他人から非難されるようなことを絶対したくないという傾向が強くなり、著しく清廉潔白になったり、少しでも非難されると、耐えられない気持ちになります。「他人と一緒にいたくない」「他人から良く思われたい」という相反する欲求があるため、常にフラストレーションを感じるようになります。

また、神経が過敏になり、普通の人が感じないレベルの痛みや痺れなどが、大きな問題になることが多いです。

頭蓋骨や胸部に歪みが生じているため、頭痛や耳鳴り、胸痛、動悸などを感じることが多いです。また、交感神経の亢進により、手足に汗をかきやすくなります。

心電図を取っても、異常がないことが多いです。また、医学的に正常なレベルの肝機能低下で問題が生じることが多いです。そのため、 肝機能低下や心機能低下は、病院では分からない場合が多いので、確認するには、脈診という東洋医学の診断法をマスターした鍼灸師に見てもらう必要があります。

鬱症、パニック障害、心臓神経症、多汗症、拒食症、過食症などの発症
鬱的症状が出るようになると、風邪など引くごとに、「肺虚→腎虚→肝虚→心虚→脾虚→肺虚」という経絡の連鎖が起こり、筋肉や内臓の萎縮が徐々に進んで行きます。そして、内臓の機能低下があるレベルを超えると、体質の応じて、鬱症、パニック障害、心臓神経症、多汗症、拒食症、過食症などの心身症が発症することになります。
頭蓋骨の可動性の低下に伴う脳の機能低下の度合いは、個人差が大きく、鬱的症状でとどまり発症しない人もいます。
 
ALS型自律神経失調症》
体が萎縮するとき、筋肉の萎縮が骨の萎縮に比べ大きいため、肘、膝、指、肩、背骨、頸椎などあらゆる関節が捻れながら縮んで行きます。

捻れは左右交互に起こりますが、萎縮が進んで限界点に達すると、関節の可動性が急激に悪化し、弱い経絡に気が全く流れなくなってしまいます。

頭蓋骨は、左半球と右半球が可動性を持ち、左右が別々にモワモワ動いています。頭蓋骨の萎縮でこの可動性が失われると、脳の機能低下が生じます。

頸椎や胸椎、腰椎、仙椎なども、正常な状態では、可動性があり、モワモワ動いています。この可動性が失われると、脊髄の機能低下が生じます。

督脈(図1図2)や膀胱経が虚し、頭蓋骨と頸椎や胸椎、腰椎、仙椎の可動性が失われて起こる自律神経失調症をALS型の自律神経失調症と呼びます。

膀胱経上の肺兪、心兪、肝兪、脾兪、胃輸、腎兪、大腸兪、小腸兪、膀胱兪など、内臓の機能と直接関わる兪穴が虚し、内臓全般にわたって機能低下が起こるのが特徴では、遺伝的に弱い臓器から問題が生じることが多いです。

肺の機能が弱く、肺経に属する皮膚の可動性が悪いというのが、ALS型の自律神経失調症になる大きな要因です。皮膚の筋肉に対する可動性が悪いと、肝機能の低下が起きたとき、体が萎縮しにくいのですが、一度萎縮すると、元に戻らないため、風邪を引くごとに、体の萎縮が進みます。肺の機能が弱い人は、喉や鼻が弱く、風邪の症状が出やすいので、風邪の症状が長期にわたって取れない場合は要注意です。

頭頂部の可動性が失われ、頭頂葉のモワモワした動きが完全に停止し、運動野の機能低下が著しくなると、ALSが発症すると思われます。

治療法
治療は、体が縮んだとき、ロックした関節を開放し、体中に散在する硬結を溶かして行くと、体のゆがみが少しずつ取れ、内臓の機能も上がって行きます。

参考;「気功整体根治療術の手引き」「平成のカラオケ健康法 第10章 脈診 第11章 操気系治療術 第12章 操気色彩療術 陰陽五行説の誤り 」「治療について


自律神経失調症TOPなぜ自律神経失調症は起こるのか?>鼻風邪と自律神経失調症

1.自律神経 失調症には原因がある 2.吸引 分娩と帝王切開 3. 気と自律神経失調症 4.脈診と気 5. 経絡と経絡図 6.経絡の存在理由 7.経絡と内臓の機能低下 8.肺経と自律心経失調症 9.気と腎機 能、肝機能 10. 腎機能と自律神経失調症 11. 肝機能と自律神経失調症 12.膀胱経と自律神経失調症 13.心機能と自律神経失調症 14.三焦経と自律心経失調症 15.鼻風邪と自律神経失調症 16.鼻風 邪と婦人病 17.治療の難易18.治療法について
NEXT MENU TOP