自律神経失調症には原因がある
自律神経失調症には必ず原因があります。
例えば、KMさん(女性、38歳)の場合、7、8年前から腰痛があり、「冷房にあたると体調が崩れ、気持ちが悪くなる」という症状が出るようになりました。
彼女の場合、10年ほど前にした足首の捻挫が原因で、右足の小指から発する膀胱経と腎経が虚していました。膀胱経と腎経 に気が流れるように週1回のペースで3ヶ月ほど治療すると、腰痛や冷房病の症状が出なくなりました。
膀胱経は膝の裏で二本に分かれ、背骨の両脇を上がって行くのですが、彼女の場合、右側の膀胱経が虚して、右腰の筋肉が硬くなり、腰がゆがんでいたのが腰痛が起こる原因でした。
腰がゆがむとと脊柱も同時にゆがむので自律神経失調症になることが多いです。
一般的に35歳ぐらいから腎機能が急激に低下し始め、連動して肝機能も低下するので筋肉が萎縮し、体全体が萎縮し始めます。そのため数年もすると更年期障害や四十肩などが起こる原因の一つになることが多いです。
KMさんのような状態で風邪を引くと、腎機能と肝機能がさらに低下し、体がさらに大きく縮もうとするのですが、筋肉が大きく萎縮するのに対し骨が縮まないために、肘や膝、足首などの関節がねじれ、ロックしてしまう場合があります。すると激しい経絡の連鎖で内臓の機能低下が起こり、自律神経失調症の症状が現れます。
女性は、関節が柔らかいのと膣という空洞部分があるため、腰が捻れ、恥骨が異常に硬くなります。恥骨が異常に硬くなり、自分で緩めることができないようになると、子宮の可動性が低下し、機能低下が起こり、生理痛や生理不順などの問題が起こることが多くなります。また、恥骨を通る任脈に気が流れなくなると、胸部の可動性が悪化し、心機能低下が起こるため、交感神経が亢進し、神経が過敏になるため、わずかな温度差に体が反応するようになるので、普通の人が感じないようなレベルの痛みや不快感を感じるようになり、病院では原因不明の症状に悩まされるようになります。
冷房病も交感神経の亢進が原因の一つです。交感神経が亢進していると、皮膚が冷房に敏感に反応し、萎縮して可動性が低下します。皮膚が肺経に属しているため、肺の機能が低下し、経絡の連鎖で腎虚肝虚になり、胸部が萎縮して、さらに心機能が低下するとともに交感神経がさらに敏感になって、冷房病の症状が出現します。
KMさんの場合、過去に捻挫をしていたのが原因で、足首がロックして、膀胱経と腎経の気の流れが止まり、右足のふくらはぎや右腰の筋肉が硬くなっていました。このとき、腰椎の5番に硬結が生じ、恥骨を支配する神経が圧迫され、恥骨が異常に硬くなると不感症状態になることが研究で明らかになっています。こうなると、自己治療が不可能になるため自律神経失調症は日々悪化していきます。
KMさんの場合、10年ほど前にした捻挫が自律神経失調症の原因でした。恥骨を通る任脈の気が止まり、心機能低下を起こしていたのは、その後の加齢に伴う内臓の機能低下や風邪など熱で起こる肝機能低下で体がさらに萎縮したからだと思われます。
KMさんの治療はロックした足首にある硬結を緩めるとともに、経絡の連鎖等で二次的に生じた腰椎5番や恥骨の硬結を緩め、体を10年前の状態に戻すという方法で行いました。
このように自律神経失調症が起こるには、必ずそれに先だって、捻挫、骨折、突き指、打撲、手術、吸引分娩などの原因があります。
自律神経失調症TOP>なぜ自律神経失調症は起こるのか?>自律神経失調症には原因がある
1.自律神経 失調症には原因がある 2.吸引 分娩と帝王切開 3. 気と自律神経失調症 4.脈診と気 5. 経絡と経絡図 6.経絡の存在理由 7.経絡と内臓の機能低下 8.肺経と自律心経失調症 9.気と腎機 能、肝機能 10. 腎機能と自律神経失調症 11. 肝機能と自律神経失調症 12.膀胱経と自律神経失調症 13.心機能と自律神経失調症 14.三焦経と自律心経失調症 15.鼻風邪と自律神経失調症 16.鼻風 邪と婦人病 17.治療の難易
18.治療法について