典型的な自律神経失調症の治療例
[典型的な症状]
五十代の女性の例ですが、「眠れない、頭が痛い、目まいがする、肩が凝る、腰が痛い、むくみがある」などいわゆる自律神経失調症の典型的な症状を訴えてきました。
[膀胱経と腎経]
脈を診ると、足の小指から出ている、膀胱経と腎経に問題があるのですが、不思議なことに、足には捻挫などによる硬結は見られませんでした。
[ムチウチ]
二十年ほど前に、交通事故に巻き込まれ、ムチウチになったことがあるというので、首を左右に軽く動かしてみると、右旋回にはっきりした制限が見られました。
また、頭蓋骨にも問題が感じられました。そこで、首を回しやすい方向、左側にそっと旋回させて、頚椎が復元するのを待ちました。
頚椎が壊れていると、頭蓋骨、肩、肘、手首の関節が連動して壊れてしまうので、これも同ように直してから、三分ほど足踏みをしてもらいました。
[首に問題はありません]
そのとき、「あなたの問題はすべて二十年前のムチウチが原因で起きています。」と説明すると、「いいえ、首に問題はありません」という答えが返ってきました。
「どうしてですか」と尋ねると、「首は、有名な整体の先生に完全に治していただきました。それ以来、首に問題を感じたことはありません。」ときっぱりとした答えが返ってきました。
[子宮筋腫]
そこで「私が触ると、首にも頭にも大きな問題が残っています。
そのために、腰が歪み、膀胱経と腎経に問題が生じています。
膀胱経は背中を流れ、腎経はお腹の側を流れ、子宮をサンドイッチにしているので、婦人科系の問題が生じることが多く、喉が弱い人は、腎経が虚した(弱った)ために、甲状腺に問題が起きることさえあります」と言うと、「そう言えば、交通事故を起こして、一年ぐらいしてから、子宮筋腫になり、甲状腺がおかしくなって、今でも薬を飲んでいます。だけど、首には問題がありません。」とまたきっぱりとした答えが返って来ました。
[腰が変化]
「そろそろ、腰が変化して来る頃ですが、どうですか」と尋ねると、「ちょっと腰が重くなってきました。」
そこで、足を調整して、「どうですか」と尋ねると、「とても楽になりました。」と嬉しそうに、答えが返ってきました。
[一週間後]
一週間後に治療に来たときに「いかがですか」と尋ねると「確かに問題は首にあったようです。
夜はよく眠れるようになったし、体の痛みもまったくありません。」そこで「首の治療は非常に難しく、頭蓋骨、手首、腰、膝、足首などが連動して、多重層に壊れるので、有名な治療家でも、首の治療が完全に出きる人は、ほとんどいません。
二十年も経っていると、手足の指の関節も連動して壊れ、硬くなってしまっているので、今日は手足の指を治療します。」と説明しました。
治療が終わったとき、「健康のために定期的に通いたいのですが、次はいつ来たらいいでしょうか」と聞かれたので「二十年前やったムチウチで、問題が起きた場合は、一年ぐらい治療にかかるのが普通ですが、女性の場合、お産をして、関節がゆるんでいると、治りが異常に早い場合があります。
あなたの場合は、このケースで、多少問題は残っているのですが、症状には現れていないので、治療はこれで終わりです。
[一年後]
何か問題が出たら、その時治しますので、電話してください。」と答えました。一年後に会ったとき、「甲状腺は、知らない間に治ってしまい、薬はもう飲んでいません」とのことでした。
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