52.顎関節症


(1)西洋医学から見た顎関節症

@顎関節症は西洋医学的には原因不明の障害で、口の開閉がスムーズにできない、開閉時にボキボキ音がする、痛みがあるなどの症状があります。ひどい場合には、口が開かないので、食事ができず、1ヶ月入院したなどという例もあります。

A顎関節症は風邪などが引き金になって起こることが多いのですが、「歯医者さんで歯を抜いてから顎の痛みがとれない、口が開かなくなった」などと言う例も少なくないようです。

B顎関節症の人は、体調不良、自律神経の失調症を伴うことが多いため、顎関節症がその原因のように言われることがありますが、西洋医学的には何も解明されていません。

C治療法としては、スプリントとかマウスピースと呼ばれるものを夜間口に入れておくとか、痛み止めを飲ませるなどの方法がとられるようです。

(2)東洋医学から見た顎関節症

@東洋医学的には、腎機能と肝機能が低下して、骨および筋肉が萎縮し、体全体がゆがんだとき、頭蓋骨も連動してゆがみますが、歯茎が(硬いので)スムーズに変化せず、よじれたり、つっぱてロックしたりするため、顎関節症が起こります。

A治療難易から二つのタイプに大別できます。

(a)関節が柔らかい女性に多いタイプで、風邪などが原因で体が萎縮したときに、例えば、手首がロックして三焦経が流れる筋肉が硬くなると、顎がロックした側に引っ張られ問題が生じます。

このタイプは、1ヶ月入院してよくならないようなものでも、一、二回の東洋医学的な治療で簡単に治ってしまいます。

(b)腎経が加齢や慢性病で極度に虚し、骨が異常に硬くなっている人が、風邪などを契機に体が萎縮したとき、起こるタイプで治療に時間がかかります。特に、肺炎や腎炎、肝炎をした人は頭蓋骨全体が異常に硬くなっているので、一度ゆがむと元に戻すのが大変です。虚した内臓の治療から始めなければなりません。

B交通事故などで直接顎を打って、問題が起こったのでなければ、手足の捻挫や突き指が原因で、体がゆがんで、それに連動して頭蓋骨がゆがみ、顎に問題が生じているのです。

体全体のゆがみを治さなければ、顎関節症は治らないと言うのが東洋医学の基本的立場です。

顎関節症になったとき、頭蓋骨がロックしていれば、全身に悪い影響を与え、自律神経失調症の二次的な原因になります。

このような場合は、自律神経失調症の治療するために、頭蓋骨、額関節の治療は必要ですが、体全体のゆがみ取らなければ顎関節症が完全に治るということはないでしょう。


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