30.なぜ好転反応は起きるのか?
翌日体がだるくなるタイプの反応は、腎虚の人に起きます。腎虚というのは、腎の力がなくなっていると言う意味ですが、医学的数値に表れないことが多いようです。
腎は機能的に余裕がある臓器で、その能力が半分になっても、何の問題も起きません。
20%ぐらいまで落ちると、敏感な人は問題を感じ始めるようですが、誰もが問題を感じるのは、10%ぐらいまで落ちたときで、こうなると、あっという間に、透析と言うことになってしまいます。
人の体は「15単層萎縮とは何か?」で説明したように、縮んだり伸びたりするのを毎日繰り返しています。
この伸縮運動を起こす原動力になっているのが腎、肝の余力の部分なのです。肝の力は、腎虚になると連動して低下してしまいます。
根治療術は、「萎縮を起こした体を元に戻す」と言う体に大きな変化を起こす治療法なので、腎虚の場合、体の変化がスムーズに行かず、バランスが崩れて、内臓の機能が一時的に低下するために好転反応が起きます。
一日たって、バランスが回復すると、反応は消えます。
体の歪みが取れ、腎機能が回復すれば、次からは反応が起きません。
過去に起こった病気は、症状がなくなっても、必ず残っています。
多重層萎縮の人が、治療が進んで、体型が変わって行くと、昔問題が起こった体型に近づいたとき、同じ問題が生じます。
66歳の女性の例ですが、出産後37年間体中に痛みがあり、関東一円の有名な治療所に行ってみたが、効果のあったところは、どこもなかったそうです。
マッサージ師に、一日二回、三ヶ月間来てもらったが、何の効き目もなく、針は毎日一回、一年間続けたら、体中の皮膚がごわごわに硬くなって、驚いて止めたそうです。
根治療術の治療を始めると、最初の二回は治療がスムーズに進み、痛みも引いてきて、大変喜ばれました。
三回目の治療が終わって、二日ばかりたったとき、「夕方突然激しい腹痛に襲われ、歩けなくなった」と言う電話がありました。
往診して、治療を行うと、その場で痛みは引き、帰りは、ご夫婦で駅まで送ってくださいました。
聞いてみると、過去に長期間に渡って、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患っていて、今回のように歩けなくなったことが何度かあったそうです。
この人の場合、二日後に、もう一度、腹痛で動けなくなっていますが、その後は一度も起こっていません。