6.慢性痛、慢性病はなぜ起こるのか?

慢性痛や慢性病は、整体でよく言われるように、体の歪みによって起こります。

39歳の男性の例ですが、19歳のとき失明し、食餌療法である程度視力は回復したものの、以後20年間全身に痛みがあり、毎週マッサージに通っているとのことでした。全身気が伏している状態で、頭がガチガチになっていて、特に三焦経が流れている左耳の周りに問題が感じられました。

三焦経の流れが始まる左手の薬指にさわってみると、気が全くなく、薬指だけ「気が死んでいる」ような状態になっていました。

「この指を何かしたことはありませんか」と尋ねると、「中学生のとき野球に夢中になっていましたが、そのときひどい突き指をしました」とのことだった。

この指を30分ほど治療して、「どんな具合ですか」と尋ねると、「体が楽になってきました」との答えだった。

さらに両腕を緩め、頚椎と頭を調整してから、もう一度「どんな具合ですか」と尋ねると、「体が本当に楽になりました。

目もよく見えるようになっています」という返事が返ってきました。薬指からは、三焦経と呼ばれる経絡が出ていて、肩を通って、首筋をあがり、後頭部をあがって、眼の上に達し、そこで折り返して、耳の後ろに達し、再び折り返して、耳の周りを巡って、眼の横に抜けます。

今回のように、完全に左手薬指の気が流れなくなると、頭蓋骨の左半球が硬くなり、頭蓋骨がよじれ、頚椎もよじれてしまいます。頚椎がよじれて縮むと、腰椎がよじれて縮みます。

頚椎は1番から7番まであり、これに腰椎の5番から1番までと胸椎の12番と11番の七つが対応しています。頚椎の1番に問題が起きると腰椎の5番に問題が起きるというように、逆方向に対応しているのが特徴です。

また、後頭部が極端に硬くなると、視力が低下します。腰椎の2番が硬くなると、腎経に問題が生じ、足がよじれて、肝経に問題が生じてくると、視力が低下します。

この患者の場合は、中学生のとき、野球の練習中に薬指を突き指したのが原因で、二十年間苦しむことになりました。

一般的に言うと、突き指、捻挫、ムチウチ、骨折などをして半年から一年後に問題が現れます。

しかし、突き指をして硬結が生じたからと言って、すぐに問題が起きるとは限りません。

内臓が強ければ、そのときは何も起こらず、年を取って、内臓が弱ってから、原因不明の痛みとか慢性病が起る場合も少なくありません。


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