進化する風邪
慢性痛や慢性病患者を毎日診ていて、不思議なことに気がつきました。

患者さんのほとんどが、経絡的に同じタイプの壊れ方をしていて、1ヶ月前後で、突然壊れ方が変わるのです。

例えば、「昨日までほとんど全員左足の肝経が虚していたのに、今日来た患者さんは全員右足の膀胱経が虚している」というような具合です。

壊れている人の八割ぐらいの人は、風邪を引いているという自覚がありません。

私が「風邪で壊れている」と言うと、最初は「風邪は引いていません。熱もないし、咳も出ないし・・・」と反論する人が多いのですが、二,三回治療を受けた人は、

@壊れているというところを治療すると体が楽になる

A体が変化したときに、くしゃみが出ることがあるなどの体験から、風邪を引いていることを認めるようになります。

肺経に問題がある人やパニック症候群などで敏感な人は、風邪を引いていることがわかる人が多く、「いつも風邪を引いているようで、治らなくて困っている」と言う人もいます。

現在蔓延している風邪の特徴は

@症状が極めて軽いため、健康な人には日常生活に問題を起こさないので、風邪を引いたまま出歩いてしまう

A肝機能や腎機能が低下し、体が萎縮して捻じれてしまうため、体力が低下して、治りにくいという点にあります。

このため、わが国のように人口密度の高い国では、何千万人もの人が同時に同じ風邪を引いているという事態になり、風邪のウイルスの数は、患者数に比例するため、突然変異を起こす確率が異常に高くなります。

実際のところ、@症状はますます軽くなりA体の捻じれ方はますますひどくなるという方向で進化を続けています。

「症状が軽ければ、問題ないんじゃない」と思う人もいると思います。

確かに、本当に健康な人は問題がありませんが、慢性痛や慢性病で悩んでいる人は、体に硬結があるため、体が捻じれたときのゆがみがひどく、病状が悪化することが少なくありません。

また、症状がないと思っている人の多くは、「体が疲れてしょうがない、眠れない、動悸がする」などの自覚症状があるのですが、風邪の症状だとは思っていない場合が多いのです。

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