7.腰が痛くて寝たきり状態


1歳と4歳の子供を持つ主婦。

電話帳に「難病専門」と書いてあるのを見て、電話をかけて来たようだった。

「去年の10月ごろから腰が痛くて、整形外科に通ったが効果がないので、整体、鍼、気功、金療法など色々やってみたのだが、何の効果もありません」と言う。

「どこに行ったらいいのか分からなくなって、お電話しました(難病専門と書いてあったので?)。

気功整体というのにも、行ったことがありますが、何の効果もありませんでした。

本当に治るんでしょうか。」

「同じ気功整体でもレベルが違いますから。」と言うようなやり取りがあり、試しに治療を受けてみようと言うことになった。

 脈を見ると12経絡すべてが詰まっていて、体を触ってみると、全身が固まり、お腹がペチャンコになり、内臓も固まっていた。

「これはひどいですね。普通の人なら、これだけ壊れてしまうと、体がだるくて何にもできませんよ。」と言うと「だるいのはまだ良いのですが、痛いのはどうにもなりません。寝ていると痛みはないのですが、立って10分もするとズキンズキン痛むので、ほとんど寝たきりの状態です。子供を幼稚園に連れてくのがつらくて。痛みだけ取れれば、あとは我慢できるので、痛みを取ってください」と言う。

足に気を流して、痛みに変化があるかどうか聞くと「何の変化もありません。いつもそうなんです。治療は横になった状態でするので、治療が終わって、楽になったと喜んでいると、帰る途中10分するかしないうちに、また痛くなってしまうんです」と言う。

「こいつは困った」と思った。

私のところにくる患者の7割方は、治療して体に変化を与えた場合、「楽になった」とか「体が暖かくなった」とか「足が軽くなった」などの変化を直ちに感じるのだが、変化をまったく感じない人が3割ほどいる。

変化を感じる人は1回で治らなくても、もう1度来てくれるが、変化を感じない人は、2度来ないケースが多い。

今回のように紹介でない場合は、2度目はないと思ったほうが間違いない。

そこで「ギックリ腰のような普通の腰痛なら、1,2回で治るのですが、貴方の場合は、壊れたものが、肝機能が低下したために、筋肉が硬くなり固まってしまっています。症状に変化が起こるのに3回ほど治療が必要だと思います。」と言うと、「体が固まっているというのが分かりません。お医者さんは骨髄が神経を圧迫するために、痛みが出ると言っているんですが」

「そのお医者さんはなぜ痛みが出るのか分かっていません。痛みは筋肉が硬くなったため、体を動かしたとき引きつれて起こるのです。10分して痛みが起こると言うなら、治療が終わってから15分待ってから、帰ってください。」

10日ほどして、この患者からまた電話があって、「また診て欲しいのですけど」と言う。

「治療の結果はどうですか」と尋ねると、「八王子駅までは大丈夫だったのですが、隣の西八王子駅で降りようとしたら、いつもと同じで、痛みが出てしまいました。どうしても3回かかるのですか」と言う。

「ギックリ腰は普通1,2回で治るのですが、貴方の場合は、全身が固まってしまっているので症状に変化が起きるだけで、3回は必要だと思います。運がよければ2回で痛みが取れると言うこともなくはありませんが。やってみなければ、分かりません。」

2度目の診察をしてみると、肝臓が動き、全身がやわらかくなり始めていたが、痛みのある足の膀胱経がまだガチガチに固まっていた。

今回はこの部分を集中的に治療してみた。

翌週来たときに、「最初の2日間は痛みが取れ、幼稚園に子供を連れていくときも、痛くなりそうなのですが、痛くなりませんでした。ところが3日目に一度痛くなると、後は前とまったく同じでした。」

この人は現在治療中。


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