14.耳と三焦経(1)
[白髪の治療]
父は40歳頃から白髪が出始め、髪の毛を染めていたが、髪の毛を染めるのが面倒になったらしく、55歳のとき、出家してしまった。僕も40歳頃から白髪が出始め、40台後半になると、かなり目立ち始めた。その頃、30台の乳癌の女性の患者で、抗ガン剤のため、髪の毛が全て抜け落ち、うぶ毛しか生えていない女性患者を治療したことがあった。彼女は抗ガン剤のため、体中が苦しくなり、治療に来ていた。抗ガン剤を飲むと、肺の機能が低下し、連鎖して、腎臓と肝機能が低下し、体が萎縮して、捻れ苦しくなることが分かった。皮肉にも、肺の治療のための抗ガン剤が、肺に機能を低下させ、免疫力を奪っているのである。肺経と肺の治療をすると、体はその場で楽になり、1週間に1回ぐらいに割合で、3ヶ月ほど治療すると、頭に黒々とした毛が生えてきた。髪の毛は、皮膚の一部で、肺経に問題があると、薄くなったり、白髪が出たりする。乳ガンになったくらいだから、元々胸部の可動性が悪く、肺の機能が低下していたのを、さらに、手術と抗ガン剤で機能低下させたため、頭髪が抜け落ちてしまったのである。
操気色彩療術を創始し、2歳の時の肺炎で、固まってしまった関節や骨、筋肉が緩み始めると、内蔵の機能が上がって、体力が付くと、好転反応として、肺経の問題が生じ、白髪が急に増えるとともに、父と同じように、髪の毛が薄くなってきた。操気色彩療術は、体型が変化して行くため、筋肉と皮膚に位置がずれ、皮膚の可動性が低下するという本質的な問題を抱えていた。そのため、治療が進むと、強い好転反応が出たが、肺経の気で治療する技術が完成し、好転反応の出るケースは、極めて少なくなった。しかし、僕のように、遺伝的に白髪になりやすく、幼児期に肺炎をしたケースでは、白髪の増えるのを止めることができなかった。
去年の12月末に、白髪の治療を密かに決意した。癌患者ケースから考えると、半年で「黒々ふさふさ」の予定であった。体力や気のパワーは、日毎に強くなったが、途中で問題が次々と現れた。小学高学年のとき、峠の下り坂の砂利道で転倒し、砂利が膝に突き刺さったことがあった。その部分がどうしても、緩みきらない。また、数年前、右手の平を縫ったところがあって、緩めることはできるが、体型が変化すると、また引きつれてきて、手から出ている心包経や三焦経、心経、肺経などに問題が生じてくる。また、中学生のとき、剥離骨折した腰椎の5番ところを、完全に治療することができず、体型が変化すると、硬結が浮かびあがり、気が止まってしまう。この3点の治療が徐々にしか進まず、予定の6月末になっても、白髪は改善せず、頭の毛は、前より薄くなってしまった。
[頸椎]
ちょうどその頃、治療に技術革新が起こった。足に捻挫などで硬結ができると、頭蓋骨に対応して硬結が生じるので、その2点を同時に治療すると、今まで緩まなかった硬結が緩む。頸椎にも対応点ができることが分かり、頸椎を緩めると、頭と体の対応点は、簡単に緩むことが分かった。拘縮して、どうやっても緩まないような仙骨が、頸椎を緩めると、少しずつ緩んでくる。治療時間も急激に縮み、自己治療もうまく行き、「ふさふさ黒々」計画は7月28日に完了するかと思えた。
怪我などして、硬結ができると、短くなる筋肉ができるため、体が徐々に捻れ、半年もすると、全身が捻れるようになる。このとき、肝経に問題が生じて、肝機能低下が起きると、全身が捻れながら、縦方向に萎縮する。頸椎は、この変化を受け、椎間板が捻れながら萎縮し、椎間板から出る神経が圧迫を受けるようになる。怪我を繰り返したり、高熱を出したりして、肝機能が下がると、この変化は急激に進む。頸椎からは頭の筋肉や手の筋肉を支配する神経が出ているため、手や頭の筋肉が機能低下を起こし、手から出ている経絡に問題が生じたり、頭の可動性が悪化して、偏頭痛や脳の機能低下を引き起こすようになる。(07/11/01改訂)