5.治療色


色の決定に際しては、Adobe Illustrator 10を使い、コンピュター上で色を合成し、脈診による脈の変化で色を決定した。

<治療色>

肝胆→黄、心小腸大腸→赤、脾→白、胃→黒、肺→緑、腎→青、膀胱→オレンジ、三焦→茶、心包→ピンク、任脈→黄緑、督脈→紫

有史以前から、色彩療法を考えた人はいたと思われるが、治療法を確立した人はいなかった。有史以降にいたとすれば、現在の東洋医学と西洋医学の立場が逆転し、東洋医学優位の世界になっていたはずである。

色彩療法を誰も確立できなかった最大に理由は、古代中国の思想の根本原理をなす陰陽五行説に、五行の五色があるためと思われる。漢方や鍼灸の理論も、陰陽五行説を根幹に据えて、構成されているため、この理論に反するような色彩療法を考えるには心理的な壁が大きすぎたのであろう。五行の五色の思想は、古代中国だけでなく、古代チベットなどにも同様の考え方が見られ、現在でも風俗習慣に残っている地域が見られるため、アジア地域全体に広がる土着思想だったように思われる。

<五行の五色>
肝胆→青、心小腸→赤、脾、胃→黄、肺大腸→白、腎、膀胱→黒

五行説の色は、腎虚の人は顔が黒っぽくなるので、腎は黒、肺病の人は色が白くなるので、肺は白のように、症状にあらわれる色に影響されているところがある。

<実際の治療色>
治療色は、患者さんによって、微妙に違ってくる。例えば、子供で腎虚の場合、病根が浅い場合が多いので、水色のような薄い色の場合が多く、年を取ると、病根が深いので、群青色のような濃い色になる。治療が進むと、治療色は変わってくる。

<日常の衣服に見られる治療色>
腎に問題がある人は、青色の色が入った服を好み、心臓に問題がある人は、赤が入った服を好むというように、自分が弱いところの治療色が入っている服を着る傾向がある。治療色を身につける体が楽になるからである。



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