4.操気整体術の創始
操気療術は、硬結を確実に溶かして行くので、壊れているところが少ない患者には、非常に効率的な治療法であった。ところが、成長期に問題を起こしているような患者の場合、全身が大きく歪み、硬結は全身にあって、膨大な治療時間を必要とした。

この問題は、表面に出ている硬結の最も硬いものを溶かすことによって、若干の改善をみたが、予約待ちの期間を短縮するほどのものではなかった。

8月頃になると、女性は、どこを触っていいとか、触ってはいけないとかいう信号を出していることが分かった。また、中に非常に強い気を出し、治療すべき点に、私の手を持って行く患者がいた。

あるとき、頭を空にして、患者の女性の気に身をゆだねると、体が自然に動いて、患者の足を無意識に捻っていた。気が付いてみると、整体系の関節の治療が完全に決まっていた。そして、何も考えず、関節の可動性もチェックしないのに、流れるように、次々と関節を治療していった。操気整体術を創始した瞬間である。

整体系の治療は、鍼灸や操気療術などと違って、経絡別の精細な治療はできないが、大きく体が歪んでいる場合には、はるかに効率的で、スピーディーな治療を可能にする。操気整体術は、患者が必要とするところを、最も適切な方法で治療するので、体が交通事故などで大きく歪んでしまった患者には、実に効果的な治療法であった。


NEXT MENU TOP