1.過呼吸症
英会話の事務のバイトをしていた20代半ばの女性が過呼吸症で、患者さんの中に「神様」と言う人がいるという女性の鍼灸師の治療を受けていた。 あるとき、バイトに現れたと思ったら「帰る」と言う。「えっ、どうしたの。」と聞くと「鍼の治療をしてもらって来たんだけど、手が上がらなくなってしまった」と言う。急に帰られても困るので、「ちょっと見せてごらん」と言って、診てみると、腕がロックしてしてしまっている。腕のロックをはずし、首を調整すると5分もしないうちに治ってしまった。 今まで、私が治療の話をしても、ぜんぜん信じなかったのが、腕が動くようになっただけで、突然態度が変わり「過呼吸症を治してくれと」言い出した。「過呼吸症は治療したことがない」と断って、治療を開始した。 問題は明らかだった。後頭部の1、2番のあたりの気が流れていない。「ここの気が流れていないのだけど、何かしてない」と聞くと、「小さいころお風呂場でころび、後頭部を打って、縫っている」と言う。 後頭部以外では、足に若干問題があるだけだった。その足を治療すると不思議なことが起こった。筋肉がグズグズ崩れるように変化し、治療したところが膨らんでくる。足の指一本一本が、グズグズ崩れるように変化し、膨らんできた。胸部や腹部も同様だった。全身が同じように変化した。2ヶ月もすると、身長が2cmほど伸びた。実に不思議な体だった。 問題が起こった。私が治療すると家に帰ってから、過呼吸症が出てしまう。最大の問題点である後頭部を治療しただけで、治療中に発作が起こったこともあった。とりあえず、発作は治めて返すのだが、家に帰るとまた発作が起こってしまう。 ところが、女性の鍼灸師が治療すると発作が収まるという。聞いてみると、その鍼灸師は、まず脈を診る、そして「脈診は絶対だ」と言っているという。