11.治療技術の問題
自己治療を始めると、手技治療では技術的限界があることが分かった。例えば、小指の内側には、心経が流れ、外側には小腸経が流れているが、手技治療の技術では、関節を単位に治療は出来るが、それより細かい治療は、難しい。 「爪楊枝を使って治療ができる」という話しを聞いたので、試してみると、確かに気の流れが変化する。しかし痛いのが欠点だった。 暖めれば硬結は柔らかくなるんじゃないかと思って、千年灸を使ってみた。千年灸は、使いやすかったので、半年ほど使った。問題は、夏場などに、火傷が起こることと、硬結が大きくて硬いと変化しないことだった。 鍼は生理的に嫌いだったが、千年灸では、どうやっても緩まない硬結が体に散在していたので、灸頭鍼を使うと、今まで緩めることができなかった硬結を緩めることができた。しかし指先やくるぶしなど痛くて使えないところがあった。また灸頭鍼でも緩まない硬結が体に散在していた。 最初は、ハロゲンランプからでる光をレンズで集光して使う機械が、パワーの調整ができ、自然光に近いので、いいかと思われた。しかしパワーを上げると、熱いという欠点があった。そのため、緩めることができない硬結があった。 最後に行きついたのが、赤外線レーザーだった。赤外線レーザーは、安全性も確認されていた。体内に入って、水分に吸収され、熱に変わってしまうが、出力を上げても、かすかに暖かい程度なので、硬結を緩めるには最強のツールだった。問題があるとすれば、灸や鍼と違って患者が治療をされていることを感じないので、本当に効果がある治療をしないと、患者が納得しないことだ。