2.治療法の長短


[現代医学]
@お医者さんに「自律神経失調症だ」言われたら、「疲れやすい、だるい、手足が冷える、胃に不快感がある、めまいがする、手足が冷える、動悸がするなどの原因不明の自律神経性愁訴があるが、気管支瑞息、過換気症候群、神経性咳嗽などの心身症とは異なり、精神性愁訴があまりない病態に分類される」という意味です。

A自律神経性愁訴というのは、(1)症状に関わる身体的な疾患が見つからない(どうしてめまいや頭痛などの症状が起こるのか医学的に説明できない)(2)内臓を支配する自律神経のバランスが崩れることが関係しているのではないかと推測される症状のことです。

B治療法としては、
(1)自律神経を直接治療しない
(治療法が分かっていない)
(2)抗鬱剤や抗不安剤を使う
(3)生活習慣に関する指導
(4)心理療法などです。

C長所:
(1)保険が利く。

(2)医師間の治療技術差が比較的少ない。

D短所:
(1)医師が患者の問題点を確認できない。例えば、「胃が痛い」と患者さんが言わなければ、胃に問題があるかどうか分からない。また、治療の結果、症状が改善されているかどうかも確認できない。

(2)内臓の機能低下を治す方法がない。

E対策:
(1)古典的な脈診をマスターする。
患者さんの症状を確認するのが第一歩だと思います。

(2)漢方薬を出すのは、証を勉強してからにする。
漢方薬は、患者さんの体質や症状に応じて出すものなので、Aさんに効いたから、Bさんにも効くだろうという西洋医学的な常識は通用しません。

[整体]
@整体やカイロは関節の可動性を診断し、可動域が制限されている場合、制限を取り除く。

A関節の可動性は内臓の可動性と連動しているので、可動域を広げることによって、不定愁訴が改善されることがある。

B長所:
(1)交通事故やスキーの転倒などで、関節が大きくねじれた場合、漢方や鍼灸の治療では十分な変化を与えられないが、整体系の治療は、実際に力を加えて、機能回復に必要な変化を起こすことができる。

(2)比較的短時間で治療ができる。

C短所:
(1)内臓を診断する方法がない。

(2)内臓を治療するには、関節全体の可動性を治療する方法では、大雑把過ぎて、症状を改善するのに必要な変化を起こせない場合が多い。(例えば、「手の小指の爪の周辺の外側に問題が生じると小腸に問題が生じ、内側に問題が生じると心臓に問題が生じる」という事例に見られるように、内臓のコントロールには、1mm単位の違いが問題になるような場合があるからです。)

D対策:
(1)古典的な脈診をマスターする。
患者さんの症状を確認するのが第一歩だと思います。

(2)オステオパシー系の内臓のマニュピレーション、頭蓋仙骨の治療法、脊柱の治療法を完全にマスターする。

[漢方]
@漢方では、西洋医学と違い、四診(望診、聞診、問診、切診)によって診断し、その結果(証)に基づいて、柴胡加竜牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)や半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などの漢方薬を処方する。

A長所:
(1)患者の体質、体型、症状などから、患者に適した薬を見つけるための理論と数千年の歴史に基づくデーターがある。(これが現代医学に勝る点であり、心療内科などで漢方薬が用いられる理由だと思われる。)

(2)化学薬品に比べて、副作用が少ない。

B短所:
(1)患者の問題を薬剤師が直接確認できない。

(2)原因を特定できない。

(3)そのため、薬が効く人と効かない人が出てくる。

(4)治療に時間がかかるため、効くか効かないかわからず、長期にわたって飲み続けなければならない。

(5)交通事故やスキーの転倒などで、関節が大きくねじれたのが原因で不定愁訴が現れた場合、漢方薬では対処できない。

C対策:
(1)脈診をマスターする。

[鍼灸]
@脈診を習得した鍼灸の治療家は、不定愁訴を直接確認することがでる。

例えば、「胃が痛い」と言う人の脈を診れば、必ず胃経の脈に問題が起こっている。

治療後、もう一度脈を診て、変化がなければ、治療が間違っていたことが分かり、脈が正常になっていれば、痛みは消えている。

A長所:
(1)脈診で問題がわかる病状に対しては、確実に効果のある治療をすることができる。

(2)治療直後に効果を確認できる。

B短所:
(1)脈診をマスターした鍼灸家が少ない。

(2)脈診による治療点は一種のマニュアルに基づいて決められ、原因を特定したり、原因を取り除くことが行われないので、数日すると症状が戻ってしまうことが多い。

(3)交通事故やスキーの転倒などで、関節が大きくねじれた場合には、元に戻すのが難しい。

C対策:
(1)脈診や腹診を完全にマスターする。

(2)玄米菜食を基本にした食事療法で患者さんの体質改善を行う。

(3)整体系の関節の可動性を治療する技術を身につける。

[気功整体根治療術]
@脈診により、問題を確認し、原因を見つけ、取り除くことができる。例えば、胃経に問題があれば、胃経上のどこに問題を起こしている硬結があるか特定し、硬結を溶かす。

Aすると体のねじれが取れ、内臓の機能が回復する。

A長所:
(1)脈診により患者の問題を把握し、確実に効果のある治療をすることができる。

(2)原因となっている硬結を完全に緩めれば、症状が再発しない。

(3)治療直後に効果を確認できる。

(4)交通事故やスキーの転倒なので、関節が大きくねじれた場合なども治療できる。

B短所:
(1)根治療術は硬結を溶かして、体型を元に戻す治療法なので、手術をしていると元に戻らないという治療限界があります。
それでも症状はとりあえず、消えますが、再発することが多くなります。

(2)脳梗塞、心筋梗塞など筋肉が壊死したものは、治せません。

(3)肺炎、腎炎、肝炎などをした人は、筋繊維が癒着しあっているため、治療に膨大な時間がかかります。

(4)70歳をすぎると、内蔵機能の衰えが激しくなるので、どうしても完治しきれない場合が多くなります。

(5)現在この治療ができるのは、私(渡辺)しかいない。

(6)治療費がやや高い(1回一万円)。
(目の不自由なマッサージ師、鍼灸師の職域を侵したくないので、あえてこの値段にしています。各種の治療を試みても治らなかった方で、現在支払能力のない人は相談に応じます。)

C対策:
(1)治療技術を改善して、より効率的な治療ができるようにする。

(2)ホームページを通して、こういう治療法があることを知ってもらう。

(3)理解者が増えたら、講習会などを行い、治療技術を広める。

[その他の治療法]
@頭蓋仙骨治療法、内臓マニュピレーションやモーションパルペーションをマスターしたオステオパシーの上級レベルの治療師は、一般のカイロや整体の治療師より、技術レベルは高いことが多いのですが、オステオパシーの治療師が、神様と思うような世界でトップレベルの治療家が、鍼を使うと言う事実から見ても、オステオパシーも他の整体と共通した問題点を抱えているように思われます。

A東洋医学系の治療家の中には、額関や頚椎、仙骨など特定の部門を専門に治療される方がいます。

そういう治療は特定のタイプの自律神経失調症に有効ですが、すべての自律神経失調症が治せるわけではありません。

確かに、額関や頚椎、仙骨のどこかに問題があれば、自律神経失調症になるし、その部分を治療しなければ、治らないのも事実です。

しかし額関や頚椎に問題が生じるのは、転んだりして直接額関や頚椎に力がかかった場合だけではありません。

例えば、ひどい突き指をしても、しばらくすると、額関節や頚椎に問題が生じます。

こういう場合は、原因となる突き指をした指を治療しない限り、自律神経失調症は完治はしません。
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